長引く腰痛に対する鍼灸治療について南大阪鍼灸所

 category : 腰下肢 

腰痛腰痛と聞くと骨や神経に原因があると思ってしまいがちですが、実際には85%以上の腰痛が検査などをしても原因がわからないといわれています。このように原因がないのに長引く腰痛にはストレスなどの「心理的要因」が関係していると考えられています。このような腰痛には薬の治療のほかに運動療法なども重要になってきます。

薬物療法

薬による治療では一般的な痛み止め以外に心理的要因に対して次のような薬が使用されます。

  • 抗うつ薬…うつ状態に対する効果のほか、痛みを抑える効果があります。
  • 抗てんかん薬…神経過敏を抑える薬で、神経由来の痛みに有効です。
  • オピオイド(医療用麻薬)…非常に強い痛みや難治性の痛みに使われます。ただし副作用や常習性の恐れがあるので医師の指示通りに使用しましょう。

運動療法

よく腰が痛い人の中に「痛みがあるからじっとしている」という人がいます。確かに痛みが出て2~3日は安静にする必要があるのですが、それ以降は体を動かす必要があります。じっと安静にしている期間が長いほど筋力も落ち、活動性が悪くなります。そうなると日常生活でできないことが増え、ストレスも溜まってしまいます。

「痛みがあるから動けない」→「筋力が落ち、ストレスもたまる」→「痛みが強くなる」という悪循環に陥ってしまいます。運動を続けることで脳内の痛みを抑える働きが活発になって痛みが軽減するほか、「心が前向きになる」効果もあるといわれています。

腰痛運動3

 

腰痛運動1

腰痛運動2

鍼灸治療

腰痛には鍼灸治療も非常に効果があります。腰痛では筋肉が硬くなることによって、腰やおしり、脚などへ痛みを引き起こすトリガーポイントを形成します。骨や神経に異常がないのに起こる腰痛はこのトリガーポイントが原因であることが多くあります。そこで、鍼や灸で原因となるトリガーポイントへ刺激を加えることにより、痛みが出ないようにしていきます。痛みが軽減すれば運動も行いやすくなるでしょう。

また、ツボの中にはストレスと密接に関係しているものもあります。頭や胸、脚などにあるストレスと関係したツボも合わせて使うことによって、腰痛の改善を速めていきます。

ツボ療法で元気になろう!

【百会・ひゃくえ】

場所…頭にあり、左右の耳を結んだ線が頂点にくるところ。

効能…ストレスの軽減、神経過敏、全身の痛みなど

百会

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