こむらがえり南大阪鍼灸所
「飛び上がる痛み!こむらがえり」
ふとんの中で、突然、ふくらはぎの筋肉がビーンと突っ張って、身動きがとれず、苦しかったことはありませんか?また、きつい痛みでなくとも、ピクピクしたり、ジワーっと痛んだり、痛みかたは様々です。
今回は「こむらがえり」についてのお話です。
「こむらがえりとは?」
ふくらはぎや足の裏の筋肉がけいれんを起こした状態をいいます。
また、一般に普段使っていない筋肉の運動神経が何かの拍子に急激に高ぶるためにおこる現象です。
「筋肉の緊張が原因」
こむらがえりの決定的な原因、仕組みはよくわかっていません。けれど、筋肉が緊張していると起きやすいということはわかっています。
■筋肉が緊張する原因
■こむらがえりになりやすい人
- ①妊婦
- ②透析患者
- ③高齢者
いずれの場合も体の中の血液量が不足していることが考えられます。
筋肉は血液が送られてくることで手や足を動かしたり、重い荷物を持ったり、姿勢を保つことができます。
しかし、血液が十分送られてこないと筋肉がうまく働きません。そのため、こむらがえりになりやすくなります。
「応急処置」
- ①足の力を抜いて、片手でけいれんしている足の膝を押さえる
- ②もう一方の手で足の5本指全部を持って、自分のほうへつま先をゆっくり持ってくる(この時、息を吐きながら行う)
- ③ふくらはぎの筋がジワッと伸びていることを確認する
※体がかたい方は寝たままの姿勢で、壁に足の裏を押さえつけて、ふくらはぎを伸ばすとよいでしょう。
「予防は水分補給とストレッチ」
運動をしたり、暑い日には、たくさん汗をかきます。汗といっしょに体からは水分や塩分が出ていきます。どちらも大切な体の構成成分であるため、きちんと補いましょう。
市販のスポーツ飲料(ポカリスエット、アクエリアスなど)を夜寝る前に、コップに半分スポーツ飲料を入れ、もう半分を水でうすめて飲むとよいでしょう。砂糖がたくさん入っているためうすめて飲むのがみそです。また、寝る前にストレッチを行って、ふだんから筋肉を伸ばしておくとより効果的です。
「鍼灸治療の効果」
東洋医学では、「肝」の働きに、筋肉の血流を良くし、筋肉をスムーズに動かすことがあげられます。
疲労や冷えから「肝」の働きがうまくおこなわれないために、こむらがえりが起こると考えます。
鍼灸治療では、「肝」の働きを高めるとともに、筋肉の緊張をほぐし、頻繁に起こりにくくします。
「ツボ療法で元気になろう!」
気持ちよい程度に指圧しましょう。
【承筋】(しょうきん)
場所:ふくらはぎの中央にとる。