ニコチン依存症南大阪鍼灸所
タバコがやめられない!
「タバコをやめたい!」そう思っている人は、少なくはないはず。そして、何度も禁煙にトライしては失敗している人も。では、なぜタバコは簡単にやめられないのでしょう?
実は、2つの依存に禁煙を邪魔されているのです!「意志が弱いから…」と言う人もいます。しかし、これは個人の意志の問題ではなく、「ニコチン依存症」という「病気」にかかっているからなのです。タバコの中のニコチンは、麻薬やアルコールと同じ依存性薬物なのです。
また、タバコは毎日吸う事で、心理的にも依存してしまいます。
ニコチン依存症とは?
人は初めて喫煙すると、急性ニコチン中毒をおこします。しかし喫煙を繰り返すうち、次第に肝臓はニコチンを分解できるようになり、本数も増え、やがて血液中に一定のニコチンがないと「イライラ、不安感」などの不快感を覚えるようになります。これがニコチン依存症です。
ニコチン血中濃度は、喫煙直後に急上昇しますが、1時間もすればゼロに近くなります。こうした「ニコチン切れ」の状態になる度に、喫煙をする。喫煙者は一日中これを繰り返しているのです。
また、ニコチン切れでなくても、喫煙している人を見ると、思わず吸いたくなるのが心理的依存です。これは、長年の喫煙により、タバコが生活の中に組み入れられ、習慣や癖、条件反射になっているためです。
喫煙による害
タバコには何十種類もの発がん物質が含まれていて、血流にのって全身に運ばれるので、肺ガンはもちろん、それ以外のガンにも関わっています。
その他、喘息などの呼吸器疾患、また、全身の血管を傷つけ、血管を詰まりやすくもするので、色々な病気の危険要因となります。
この様に、喫煙によるメリットは無く、全身に健康被害を及ぼすだけの「悪者」なのです。
禁煙は「断煙」で!
禁煙を行う際、徐々に減らす「節煙」よりも一気にやめる「断煙」方が効果的です。本数を減らしたとしても、体が無意識に以前と同量のニコチンを吸収できるように調整してしまうからです。
また、「低ニコチン・メンソール入り」などの軽いタバコに変えたとしても同じことがいえます。特に、メンソール入りのタバコは咳き込みにくく、肺の奥まで吸入できるので、かえってニコチン摂取量が多くなる場合もあります。
禁煙のコツ!
●強い「動機」を持ちましょう。それにより禁煙中の誘惑にも耐えることができます。「健康に悪いから。」というぼんやりとしたものでなく、現在の個人的な問題と密接に結びついている方が、より効果があります。
●やめるぞ!と公表して逃げ道を断ちましょう。禁煙中辛い時でも、皆がきっと励ましてくれます。
●禁煙中はタバコが吸いたくなる場所は避けましょう。特に今までタバコを吸っていた場所は最も危険です。禁煙中は近づかないことが賢明です。
●ストレスを避けましょう。再喫煙の引き金になりやすいので、自分なりのストレス解消法を見出しましょう。
東洋医学的所見
禁煙中は、「イライラ感」などの精神症状と「頭痛、だるさ」などの身体症状が現れます。いわゆる『禁断症状』です。
この様な場合、東洋医学でいう「肝」の乱れが大きく関わっています。「肝」は精神ストレスと深く関係し、また、「血」を全身に循環させ、栄養を送り届ける働きをもちます。禁煙中のストレスから肝の働きが乱れ、イライラが起こり、血の循環を悪くして、身体症状が現れるのです。
鍼灸治療では、「肝」の調整に重点をおき、禁断症状を緩和し、少しでも禁煙がスムーズにいくよう手助けします。
ツボ療法で元気になろう!
●中衝(ちゅうしょう)
場所:中指の爪の付け根で、親指側の角に取る。
効能:ストレスによる疲労、イライラ、眠気に。