ドアに指がはさまれたHちゃん5歳南大阪鍼灸所
お灸が効いた例
毎月小児はりで来院しているHちゃん、いつものように小児はりをしようとすると右手の人差し指に包帯が巻かれていました。
Hちゃんにどうしたのと聞くと「今朝、玄関のドアに挟まってん。痛い、痛いやからお母さんに(湿布を貼って包帯で)ぐるぐるしてもらってん。でもまだズキズキ痛いねん」と言っていました。
私が「そんな痛みにはお灸が効くんやで」と言いました。Hちゃんは、「お灸は熱いから嫌や」と嫌な顔になりました。
そこで「熱いの一瞬、痛いのずーと」と言うと、Hちゃんは「ほんまに熱いの一瞬?」と不安そうにお母さんの方を見ました。
Hちゃんが「お母さん、ぐるぐる(包帯)取って」と言いました。包帯を取ったHちゃんの指を見てみると、人差し指の爪が内出血し紫色になっていました。お母さんが、「先生のお灸は熱ないよ。痛いの治るって言ってくれているから頑張ってみたら」とHちゃんの背中を後押ししてくれました。
「これは痛いわ。よし、痛いの治るようにお灸するで」と言いました。
「どこにお灸をするの」と恐る恐る聞くHちゃん。
「挟まった指の爪の上や。色変わっているところやで。お母さんに抱っこしてもらってお灸しようか」
お母さんに抱っこされて、お灸をされるHちゃん。五回すえ終わると「あちち!先生お灸熱いやん!」とふくれっ面になりました。
しかし、そのあと「あれれ、指が痛くない。先生が言っていた『熱いの一瞬』ほんまやった」と笑顔のHちゃん。
次の日、小児はりに来たHちゃん。「もう痛くないよ」とこの日もいつもと同じ笑顔でした。