花粉症南大阪鍼灸所
花粉症を吹き飛ばそう
現在、日本では最低でも総人口の10%は『花粉症』であるといわれています。花粉症は、花粉が原因(抗原・アレルゲン)で起こるアレルギーの一種で、原因物質に触れるとすぐに症状が現れます(即時型の過敏症)。
花粉症の仕組み
花粉症は、花粉を抗原とするアレルギー疾患であり、感作から発症までの過程は、ハウスダスト・ダニを抗原とする通年性アレルギー疾患と全く同じです。
人間の身体には、身体に有害な物質が侵入した時に、それを排除しようとする働き(免疫反応)があります。免疫の働きは、本来身体に有益なものですが、それが、特定の物質(アレルゲン)に対して、過剰な反応を起こし身体にとって有害な症状を引き起こすのがアレルギーなのです。
花粉が体内に侵入するとそれに対抗する抗体として「IgE抗体」がつくられます。IgE抗体は、鼻などの粘膜にある『肥満細胞』と結合して、アレルゲンを吸着しようとしますが、この時に肥満細胞から「ヒスタミン」や「ロイコトリエン」などの刺激物質が放出され、これらの物質が鼻の粘膜などを刺激して花粉症の症状を起こすのです。
くしゃみ、鼻水、鼻詰まりのほか、眼のかゆみが特徴
花粉症の主な症状は次のとおりです。
- ▼鼻・・・くしゃみ、鼻水、鼻詰まり
- ▼眼・・・かゆみ、涙目、充血
- ▼全身症状・・・微熱、だるさ
- ▼その他・・・咳やのどのイガイガ感など
花粉症の症状は、主に眼や鼻といった花粉が付着しやすい、粘膜の部分で起こりますが、口から入った花粉が気管支に付着してのどの違和感を引き起こしたり、さらに花粉が胃腸に達して、下痢などの症状を起こす人も少なくありません。
また、花粉を吸収する量が多いほど症状もひどくなり、二次的に倦怠感など全身の症状が現れることもあります。
鍼灸治療の効果
東洋医学では、『気・血・水』の変調によって全身のバランスが乱れ症状が現れると考えています。
特に花粉症の場合は、『水毒体質』が基本にあり、体内の偏った水分が鼻を通じて体外に出るというとらえ方をします。
また、花粉症が盛んになる期間はおよそ立春(2月4日ごろ)から土用入り(4月17日)までの時期です。
東洋医学の古典『素問・四気調神論』に『春気に逆へば少陽は生せず肝気は内に放いて変化する・・・』と述べられています。すなわち、春になると肝が中心となって生命活動を営みますが、その基礎となる陰分、肝の精が不足しているため(肝虚症)に花粉症の症状が現れると考えます。
そして、これは、冬の3ヶ月間に十分腎を養わなかったことに病因があります。具体的には、睡眠不足や過労といった病因があるわけです。
東洋医学では、水毒体質を改善し、肝の気を補う治療を行います。
つぼ療法で元気になろう!
水分(すいぶん)
場所:おへその上一寸(約2cm)
効能:身体の水分代謝を活発にする。
行間(ぎょうかん)
場所:足の甲で第一趾と第二趾の間、押さえると痛むところ。
効能:肝の気を補い、精神安定に効果あり。
※風呂上りや寝る前に十数回軽く押えて下さい。