過活動膀胱南大阪鍼灸所

 category : 生殖泌尿器疾患 

急にオシッコがしたくなる!

それは過活動膀胱(かかつどうぼうこう)が原因もしれません。

過活動膀胱は「冷たい空気に触れる」「膀胱に尿が少したまる」などの小さな刺激に、過敏に反応した膀胱が本人の意志と関係なくオシッコを出そうとする病気です。

トイレが近くなるため「外出するのが怖い」「ぐっすり眠れない」など生活に支障がでてきます。

症状

  • ・急に我慢できない程オシッコがしたくなる。
  • ・日中に8回以上、トイレに行く。
  • ・就寝中、トイレに行くため1回以上起きる。
  • ・トイレに間に合わず、もらしてしまう。

「寒くてトイレが近くなる」のと過活動膀胱のちがいは「オシッコがしたくなったとき我慢できるかどうか」です。我慢できれば問題ありません。

過活動膀胱の症状は治療で改善します。一人で悩まず泌尿器科を受診しましょう。

原因

●神経のトラブル

膀胱は尿がある程度たまると、脳に「オシッコをしたい」という信号を送ります。脳は状況によってオシッコをするか、我慢するかを決めます。

しかし、脳や脊髄に病気があると「今はオシッコを我慢しなさい」という、脳からの指令が膀胱にうまく伝わらず、膀胱がオシッコを出そうと活動してしまいます。

●骨盤底のゆるみ

骨盤の中の臓器は、主に筋肉でできた骨盤底に下から支えられています。骨盤底がゆるむと、膀胱や尿道は不安定な状態になるため、おしっこを出す仕組みがうまく働かなくなります。

前立腺肥大症

前立腺は男性にしかありません。

加齢とともに前立腺が肥大すると、尿道を圧迫するためおしっこが出にくくなります。この状態が続くと膀胱が不安定になることがあります。

治療

●骨盤底筋体操

弱った骨盤底筋群をきたえて、尿道のしまりを良くします。2~3ヶ月続けると症状は少しずつ改善します。

※ この体操は「咳やクシャミをしておなかに力が入るとオシッコがもれる」症状にも効果的です。

・基本の方法

あおむけになって両膝を立て、肛門や膣、尿道を意識して締める。5~10秒間保ったら、息を吐きながら力を抜く。10回を1セットとして、1日6セット以上行う。

・慣れてきたら

椅子に座った姿勢や、手足を床についた姿勢、たって机に手を置いた姿勢などを、いつでもどこでも行うようにする。

●膀胱訓練

トイレに行きたくなっても、しばらく我慢する訓練です。過活動膀胱のある人は「オシッコがしたい」と感じても、膀胱に尿がたまっていない場合が多いのです。

最初は5~10分、慣れてきたら15~30分程、トイレに行くのを我慢してみましょう。骨盤底筋体操をすると我慢しやすくなります。

膀胱訓練は、家の中ですぐトイレに行ける状況で行ってください。

●薬物療法

「オシッコを我慢できない」症状を和らげるお薬を飲みます。

日常生活で注意すること

水分を必要以上にとるとオシッコの量も増えます。食べ物にも水分はふくまれるので、飲む量は一日1リットルを目安にしてください。

身体を冷やさないようにしましょう。おふろは半身浴で入り身体を温めて寝ると、就寝中にトイレに行きたくなる症状が改善します。

便秘をすると膀胱が圧迫されるので、お通じも改善していきましょう。

鍼灸治療の効果

過活動膀胱の原因となる骨盤底の緩みや前立腺肥大症は加齢によっておこります。

東洋医学では、老化が始まれば心身の様々な機能はバランスを崩しやすくなると考えます。

鍼灸治療は、心身のバランスを整えることが得意です。過活動膀胱の治療では、過敏な膀胱の活動を落ちつかせ、正常な状態に戻します。

ツボ療法で元気になろう!

復溜(ふくりゅう)

効能…泌尿器疾患・婦人科疾患の症状の改善に効果があります。

位置…内くるぶしから指の幅3本分上、アキレス腱の前。

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