白内障南大阪鍼灸所
「老化とともにやってくる白内障」
白内障って?
白内障は「水晶体」というレンズが濁る病気です。レンズが濁るため、目のかすみや視力低下などが起こります。
白内障のほとんどは、加齢によるものです。日常生活に支障がでてきたら、人口レンズを入れる手術を行います。
目のしくみ
目の構造はよくカメラに例えられます。
角膜・水晶体~カメラのレンズ。光を屈折させる。
網膜~カメラのフィルム。像を結び、電気信号となって脳に伝えられる。
白内障の原因
アトピー性皮膚炎や薬の副作用、ぶどう膜炎などが原因となる場合もありますが、ほとんどは加齢によるものです。白内障は年齢が高くなるにつれて増えていきます。程度の差はありますが、80歳以上では、ほぼ全員が白内障です。つまり、白内障は誰にでも起こりうる病気といえます。
白内障の症状
白内障の症状は、「かすむ」「まぶしい」「暗い」などさまざまです。目のかすみは、老眼の症状と似ていますが、大きな違いがあります。
老眼・・・ピントが合わない。このために全体がぼやけた感じがする。
白内障・・・ピントは合っていても、レンズが濁っているためかすんで感じる。度数の合う眼鏡をかけてもかすんで見える。
白内障の種類
大きく3タイプに分けられます。
①皮質白内障
老化の白内障の多くがこのタイプです。水晶体の端から濁ってくるのが特徴。水晶体の中央まで濁ってくると、視力低下などの症状が現れます。
②後嚢下白内障
水晶体の後ろから濁ってくるタイプ。初期の段階から、視力低下や目のかすみ、まぶしいといった症状が現れます。
③核白内障
水晶体の中央から、黄色みを帯び、茶色く濁ってきます。そのためサングラスをかけた状態になり、暗く感じます。しかし視力低下はあまり感じません。
最後に・・・
「最近、目がおかしいな」と感じたら、一度眼科で診てもらいましょう。とくに高齢者の方はかかりつけの眼科医をもつことをお勧めします。
鍼灸治療の効果
白内障は老化現象の一つです。老化現象を東洋医学の世界では、身体の気(エネルギー)が年齢と共に減るために、身体の器官や臓器を養えなくなるためだと考えています。
昔の東洋医学の本には「男は二八才で最もエネルギー(気)が多く、七八才までには衰えて、八八才には歯や髪はなくなる。女は二七才が最も充実していて、子供を持つ。七七才までには衰えていく」と書かれています。
また、東洋医学では「目は肝に開く」といわれます。これは目と肝は密接に関与しているという意味です。目は肝の経絡が流れています。
鍼灸治療では肝の経絡と老化防止を第1選択に治療を行います。
つぼ療法で元気になろう!
白内障は一度なると残念ながらもとには戻りません。しかし、白内障にともなう目の疲れをつぼで刺激して疲れを取りましょう!もちろん白内障でない方も、ぜひやってみて下さい。
四白(しはく)・・・目をまっすぐに見たときの瞳孔から指一本分下に取ります。やさしくゆっくり指圧して下さい。
太敦(だいとん)・・・足の親指の爪のすぐ下。指で押すように揉みほぐしましょう。