むちうち損傷南大阪鍼灸所
「むち打ち損傷」
「むち打ち損傷」は治りが悪く、後遺症も残ると思われがちですが、必ずよくなる病気です。
症状などに対する不安が、病気の改善を妨げることも少なくないので、どのような病気かを理解し、病気に対する不安や疑問を解消しましょう。
「むち打ち損傷とは・・・?」
一般的には「むち打ち症」という言葉が使われていますが、病気に対する誤ったイメージがあることなどから、「むち打ち損傷」という名称が使われるようになってきています。
ほとんどの場合、自動車事故によって起こり、特に追突された時に多く発生します。
事故による衝撃で、首の骨や、靭帯、筋肉などに損傷が生じるもので、それが様々な症状を引き起こします。
主な症状には「首の痛みやこわばり」があり、その他には「腕の痛みやしびれ、首や肩がよく動かせない」などが見られることがあります。
また、「めまい、耳鳴り、頭痛、あごの関節の痛み」などの症状を伴う場合があります。
頚部の骨折や脱臼、脊髄損傷を起こしている場合は、むち打ち損傷には分類されません。
「治療法」
一般的には、むち打ち損傷が生じて6週間ぐらいまでを「急性期」、それ以降を「慢性期」として、治療が行われます。
《急性期》
適度な安静を適切な時期にとって、慢性化を防ぐことが最も大切です。
安静期間は、3日程度が一つの目安といえますが、重傷度により差があるので、医師の指示に従って下さい。
また、長時間動かさないでいると、筋肉などが衰えてくるので、多少痛みがあっても、首を動かす必要があります。日常生活の範囲内のことなら、無理のない程度に、あまり怖がらずに首を動かしましょう。
《慢性期》
慢性期になると、患者さんの積極的な治療姿勢が大きな意味を持ってきます。
むち打ち損傷は、時間の経過と共に自然によくなっていくので、このことを患者さん自身がよく理解し、積極的に治療に取り組むことが、症状の改善につながります。
また、むち打ち損傷の後遺症について心配する人がいますが、その心配はありません。事故からしばらくたって、忘れた頃に後遺症が出るということもありません。
「家庭での養生法」
むち打ち損傷が慢性化する原因として、心理的要因が大きく関わっているといわれています。
- 病気自体に対する不安・疑問。
- 職場復帰や家庭生活に対する不安。
- 交通事故の加害者に対する恨み。
- 自賠責保険や損害保険に関するトラブル。
このような心理的ストレスが原因で、治療が遅れることが少なくありません。
医師や家族、友人などに相談し、不安や疑問などを残さないようにしましょう。
「鍼灸治療の効果」
東洋医学の世界では「肝」は筋肉とその動作をつかさど主ります。また、「心」は精神そのものを主ります。
「肝」は「心」と密接に関係しているため、筋肉や体の動作の不調が精神の不調を引き起こすのです。
鍼灸治療では、「肝」「心」を中心に治療を行い、肉体的にも、精神的にも健康な状態に導き出すことを目標とします。
また、鍼灸治療は自賠責保険の適用が可能です。あきらめずにどんな症状でもご相談ください。
「ツボ療法で元気になろう!」
少し痛い程度に指圧しましょう。
〈後谿・こうけい〉
場所・・・手の小指の根元付近で手のひらと甲の境目。こぶしを握ると盛り上がる部分に取ります。
効能・・・むち打ち損傷、首のコリ。