転倒予防南大阪鍼灸所

 category : 日常生活 

転倒予防

誰でも年齢を重ねると転倒しやすくなります。転倒して骨折すると治療に時間がかかり、介護が必要になる場合もあります。

転倒を防ぐには予防することが大切です。

転倒の原因

①身体機能の低下

足腰の筋力が弱ると、ふらついてバランスを崩しやすくなります。バランスを崩した時、足をふんばったり、手すりをつかむというとっさの動きができず、転倒してしまいます。

②病気

血圧に問題があれば、起き上がる時や立ち上がる時に血圧が一時的に下がり「立ちくらみ」をおこし、転びやすくなります。

マヒ・しびれふるえなどがあれば、体を動かしにくいため、ふらついてしまいます。

目が見えにくいと、段差などに気がつかず、つまずいたり踏みはずしてしまいます。

骨粗鬆症・腰や膝の痛みなどがあれば、痛いところをかばうために、姿勢が悪くなり、つまずきやすくなります。痛いからといって体を動かさないと、さらに足腰の筋力が弱くなります。

③薬の影響

睡眠薬・降圧剤・うつ病の薬などの影響でふらつく場合もあります。気になる症状があれば医師に相談しましょう。

転倒の予防

①運動

年齢を重ねても運動をすれば筋力を強くできます。適度な運動は骨も丈夫にします。転倒の原因になる病気の治療をしながら、自分にあった運動を続けることが大切です。

●安全で簡単にできる脚の運動

各運動は10回ずつを1セットとして、一日3セットを目標に行います。運動して強い痛みがでなければ、次の日に疲れが残らないように続けてみましょう。

痛みが強くなれば運動を休んでください。

・イスに座ってできる脚の運動

脚の付け根を鍛える太もも上げ運動…椅子に深く腰かけ、背すじを伸ばします。片方の脚の太ももを10cm程度上げて、3秒間静止させましょう。その後、脚を変えて同様に行います。

太ももを鍛える脚あげ運動…イスに深く腰かけ、背すじを伸ばします。片方の脚の膝から下をゆっくりと伸ばし、3秒間静止させましょう。その後、脚を変えて同様に行います。

・ベッドの上でできる脚の運動

全身の血流を改善する、足首の曲げ伸ばし運動…両脚を伸ばして仰向けになります。両足首を約3秒間伸ばしてから、おなか側にできるだけ曲げて、3秒間保ちましょう。脚を変えて同じように行います。

太ももと脚の付け根を鍛える、脚上げ運動…両脚を伸ばして仰向けになります。片方の脚をゆっくりと30cmほど上げて、3秒間静止させた後にゆっくりと下します。脚を変えて同じように行います。

②生活環境の整備

床に散らかった物を踏んで足を滑らしたり、じゅうたんや電気コードに足を引っかけないように整理整頓を心がけてください。

家の中には転倒しそうな危険な所があります。住み慣れると気がつきにくいので、住宅改修の専門家にチェックしてもらい、照明や手すりをつけたり段差をなくすことも必要です。

外出時は杖やシルバーカーを利用しましょう。

鍼灸治療の効果

病気になる前に積極的に予防して健康を保つことを、東洋医学では「未病を治す」と言います。

もし転倒して骨折してしまうと、以前の元気な状態に戻りにくいです。症状が悪化すると治療に時間がかかるのは、どの病気も同じです。長年の疲労やストレスが《ゆがみ》として身体にたまっているからです。

鍼灸治療は身体にたまった《ゆがみ》をとり元気な状態に近づけ、転倒防止に役立ちます。

ツボ療法で元気になろう!

風市(ふうし)

位置…太ももの外側。立って手を下に下ろしたとき中指の先があたるところ。

効能…足のひきつれ・しびれに効果があります。

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