しびれ南大阪鍼灸所
「ジンジンとしびれます!」
長時間の正座によって、足がしびれた経験を持つ人は多いと思います。
しかし、何もしなくてもしびれが続く場合は注意が必要です。
「しびれとは・・・?」
私たちの身体には、「痛覚・触覚」などの感覚があります。皮膚や筋肉が刺激を受けると、その刺激の情報が神経、脊髄を伝わり、脳へと届けられます。こうして私達は、皮膚や筋肉で生じた「熱い・痛い」などの様々な刺激を感じ取っているのです。
しびれは、刺激が伝わる経路である「神経」「脊髄」「脳」のどこかが障害されて起こります。この障害によって異常な刺激が脳に送られ、しびれを感じるのです。
また、血行が悪くなることにより、しびれが起こることがあります。
「しびれの原因」
大きく分けて、次の4つになります。
① 末梢神経障害
末梢神経に何らかの障害が起きて、しびれが生じます。
② 骨髄の病気
「ヘルニア」などで、首や腰の骨が変形したり、飛び出したりすることによって、脊髄を圧迫し、しびれを引き起こします。
③ 脳の病気
脳の血管が破れる「脳出血」や、脳の血管が詰まる「脳梗塞」などが原因で、身体の片側に突然しびれが起こることがあります。
④ 血行障害
「動脈硬化」など、血液の流れが悪くなる病気もしびれの原因となります。冷えを伴うのが特徴です。
しびれは日常的に経験する症状です。正座の後や運動後のしびれは、少し時間が経過すれば自然と消えてしまうものですから、特に心配する必要はありません。
「注意したい症状」
気をつけなければならないのは、しばらく様子を見ても良くならず、しびれがどんどんひどくなる、またはしびれに伴って痛みなどのほかの症状が現れてきた場合です。
これらの症状がしびれと共に現れてきたら、専門の医療機関を受診するようにしましょう。
また、もともと糖尿病や慢性腎不全にかかっている人にしびれが現れた場合、病気が悪化していることが考えられるので、速やかに医師の診察を受けましょう。
「家庭での養生法」
何らかの病気が原因となっている場合は、まず原因となっている病気の治療が大切です。
日常生活では、無理な姿勢や動作を避け、体を冷やさないように心掛けます。バランスのとれた食事で、ビタミン不足を防ぎましょう。治療でもビタミンB剤が使われることがあります。
「しびれの対処法」
●原因となる病気を治療する
糖尿病や尿崩症、膠原病など、しびれの原因となる病気の治療を行います。神経への圧迫を取り除く手術を行うこともなります。
●体を冷やさない
体を冷やさないようにすると、血行が良くなり、しびれも改善されます。適度な運動も血行を良くする効果があります。
●バランスのとれた食生活
栄養のバランスがとれた食事を、1日3食、規則正しくとるようにします。
●無理な姿勢をとらない
「中腰での作業や、首を後ろにそらす姿勢を長時間続ける、急に立ち上がる」など脊椎に負担をかける姿勢や動作を避ける。
「鍼灸治療の効果」
東洋医学の世界では、「気(生命エネルギー)・血(血液)・水(体液)」の流れが悪くなることによって、五臓(身体の機能を主る重要な5つの臓器)の働きが弱り、病気になると考えられています。
鍼灸治療では、しびれの原因に対応する臓器を中心に「気・血・水」の流れを改善し、自然治癒力を高めていきます。
「ツボ療法で元気になろう!」
少し熱い程度のお灸が効果的です。
〈十宣・じゅっせん〉
場所・・・両手のすべての指先に取ります。
効能・・・手の指先のしびれ、ヒステリー。