テニスをして肘が痛い南大阪鍼灸所
肘が痛い
以前から継続して鍼灸治療を受けておられる患者さんの話です。私が担当している月曜日の夜診に来院されました。
「調子はどうですか?」と尋ねた際に「最近肘が痛い」というのです。
どうされたのかと思い詳しく話を聞いていきました。どうやらこの患者さんは趣味としてテニスをされているようで、普段の生活ではそこまで支障はありませんが、運動中になると肘が痛くなってしまっていたようです。
そこで、いつもと同様の治療に肘の治療もプラスして行うことにしました。どこがどう痛むのか詳しく確認します。まずはその痛むポイントに鍼を刺した状態で置鍼してみました。
10分ほど刺したままにしておいた鍼を抜いてから症状に変化はないか尋ねます。すると「少し痛みがましなように思う」とおっしゃいます。
まだ痛み・違和感が残っているようでしたので、今度はお灸をしてみることにしました。
コツは細かいポイント探しと熱さを感じるまでのお灸
私が指で細かく押さえていき、押さえた時に痛むポイントを教えてもらい、そこに灸をしていきます。このような痛むところには熱さを感じるまでお灸をするのがコツです。皮膚に灸の痕が残らないようにシールを貼り、そのうえにお灸をしていきました。
最初はお灸をしても全く熱さを感じません。何十回とお灸を重ねてすえていくとようやく「アツい!」と言いました。そこで再び肘を動かしてもらいます。
すると「あれ、全然痛くない」と驚く患者さん。すっかりと痛みが取れてしまったようです。
もっとも、今回のようにテニスなどの運動で痛みが出た場合は運動するとまたぶり返してしまいます。そのため、しばらくは腕を使わないようにしながら治療を続けていく必要があります。根気よく治療を続けられて今では再びテニスを楽しまれるようにまでなっています。